2万円かけてiPod classicを壊した話

こんばんは、白米のおともです。

GWにバズっていたiPod classicのパーツを集めてリファービッシュ品を作るというツイートを見て ノリと勢いのまま突っ走ったら

2万円と2ヶ月をかけてiPod classicをぶっ壊す

という結果に終わりました。 自分への戒めと供養のために、記事にして公開しようと思います。。。

問題その① パーツ選定

iPod classicを組み立てたというツイートを見てからの私の行動は速かった。 おそらく1時間後にはすべてのパーツを注文し終えていた。 (実際はフレームを注文し忘れている。)

そもそもiPod classicを持っておらず、中身なんて見たこともないので、 当然いままで組み立てはおろかiPod classicの改造についてなど今回必要になるであろう知識を一切私は持ち合わせていなかった。 なのになぜこのような速度で、しかもろくに調べもせず高速でパーツ選定を終えてしまったのか。

ただただ興奮していたのである。

私が購入したパーツの一覧は下記の通りである。

パーツ名 対応世代 価格
ディスプレイ 3, 6, 6.5(2008?) $9.66
メインボード 6.5(2009?) $80.0
SSD 256GB 5, 5.5, 6.5(2008, 2009) $66.56
バッテリー 1800mAh 不明 (SSDとセット)
バックカバー 不明 (SSDとセット)
フロントカバー 不明 $7.69
イヤホンジャック 6, 6.5(2008?) $8.99
ホイールボタン 5 $8.99

おわかりだろうか。 メインボードを起点に6.5thで揃うように選定したはずなのに、なぜかホイールボタンだけ第5世代のみの対応である。 正直なぜこれを選んだのか全く覚えていないが、なんとなく「これでいいっしょ!」と思った記憶がある。

精密機械だぞ! いいわけ無いだろ! パーツの相性はシビアだぞ!

一番ちゃんと調べて選ばないといけないところをノリで済ませたのが今回悲しい結果に至った一因であることは間違いない。

だがよくよく見てみるとメインボードは6.5(2009)対応に対して他は6.5(2008)対応なので、そもそものやっちまってんな感は否めない。

余談① iPod classicの世代について

余談ですが、このパーツ選定時に7thや7.5thという世代をたびたび見かけました。 実を言うと上記表の ? となっている部分は、7もしくは7.5と書いてあり、第何世代なのかわからなかったものなのです。

そもそも今回iPod classicをぶっ壊すまで、私はこの機種が何世代まであるのかを知りませんでした。 (一応パーツ選定時に軽く調べてはいますが。。。) wikipediaによると、1 - 6世代まであり、改訂版が出ている世代もあるようです。 この改訂版について、日本では一般的にX.5という表記で表されているようです。

ところで第6世代のiPod classicですが、こちらは2008年と2009年の2回に渡り改訂版が出されています。 どちらも6.5thと表記されるのが日本では一般的なようですが、 今回パーツを注文したAliexpressでは7thや7.5thという表記を見かけました。 7という数字から、2008年、2009年版の第6世代を指すのではという推察から今回はパーツ選定を行いました。 しかし6の次を7thとしたのになぜその次が7.5thなのかちょっと気持ち悪いところです。 このあたり詳しい方いましたら教えて頂ければありがたいです。

問題その② バッテリーのフレキシブルケーブルの破損

コロナの影響もあり、最初のパーツが届いたのは注文から1ヶ月後でした。 最後に届いたのはもちろんバッテリー。 こちらはなんと注文から2ヶ月後の到着となりました。 先人の教えに従い大人しくamazonで買っときゃよかったなと心底思いました。 もう2ヶ月も経ってしまえばパーツ選定時の興奮なんてどこへやらです。

なかば作業感が否めないまま組み立てに望んだのがこの悲劇を生んだ一因であろう。。。

とはいえやっと全てのパーツが届き、何となくウキウキしながら一度全てのパーツを並べてみました。 こんなに少ないパーツで構成されているんだなぁと思うと更にワクワクしてきました。 初めて手にするiPod classicなので、中身や接続などよくわからないまま作業しましたが、 これだけパーツが少ないと全く悩みようもなくあっけなく仮組みが終わりました。

仮組みしたところで一度iTunesに接続してみました。 しかし、何度やっても復元後の再起動がうまくいきません。。。 なんならディスプレイはずっと白いまま。 なにかの拍子に * Do not disconnect* の表示が見えたことがあったのですが、あんなのきっと幻です。

調べたところ、「6と6.5(2009)のディスプレイには互換性がない。付け替えてみたら真っ白で何も映らなかった」という先人の教えを発見しました。

パーツ選定をじっくり冷静にやらないとこういうことになるんだよ! というかそもそも全パーツの対応世代揃えるなんて基本中の基本だろうがという罵詈雑言が頭の中を駆け巡ります。

そうは言ってもなんとかならんのかと、いろいろ取ったり付けたりしていたら 突如バッテリーのフレキの先端がポロッと折れてしまいました。

あっ。。。。。。。

心が折れた私は、既製品からパーツ取ればいいじゃんと即時心を切り替え、数秒後にはメルカリでジャンクをポチっていましたとさ。

余談② 記憶容量制限と容量拡張について

これもぶっ壊し後に知ったことですが、iPod classicには LBA28 という制限がかかっているため、 管理できる記憶容量が128GBまでと制限がかかってしまっています。 これがないのが?5.5thと6.5th(2009)のようで、拡張するなら世代をに注意が必要なようです。

また、6.5thのiPod classicsataからzifへ変換する基盤では認識されないため、iFlash-sataという変換アダプターが必要になるようです。 amazonでも買えるようですが、これめっちゃ高い…

大容量化はSDを使う方法が一番安いようですね。

ところで今回iPod classiciPod classicたる部分であるHDDをやめて、SSDを選択したのには訳があります。 本来はうまく組み上げてアンプなどを組み込みたいなという思惑があったのです! だからキュイーンを捨てて、泣く泣くSSDを購入したのですがこんな大きい変化器が必要だったら全然ダメじゃん!

そもそもバッテリー大きすぎて隙間がなくなってしまっていた点も大いに反省したいと思います。

問題その③ ジャンクiPod classic 6thの破壊

さて、今回一番ホットな話題です。 早速ですが今朝届いたばかりのiPod classicを亡き者にしてしまったお話です。

ジャンクで売っていた6thのiPod classic、 電源は入るとのことで、2000円で購入しました。やすー

早速開けて確認すると、電源が付き正常に動作する状態でした。 (初期化されていたので音楽がなるとかまでは試してませんが。)

まずは2ヶ月かけて集めたパーツが正常動作できるものかを確認しようと思い、いろいろパーツを組み替え試していました。 もちろん上述の通り世代の問題があるため、正常に動作する見込みがあるものはディスプレイとイヤホンジャックのみです。 が、最初は気づいていなかったので1点ずつ取り替えて問題の切り分けを行いました。

そしてなんやかんややった結果、元の構成に戻してもでっかい赤いバツ印が出てどうにもこうにもならなくなりました!!!

きっとHDDがお亡くなりになったのですね( ˘ω˘)スヤァ

Menuとセンターボタンの長押しでリセットはでき、iTunesに復元のアラートが出て復元実行はできるのですが、 その後再起動されても赤バツ印が出るようになってしまいました。 一時はディスクモードへの変換もできていたのですが、なかなか OK to disconnect にならないので途中で抜いたりしてたのがいけなかったんでしょうね。 だってこれでなんか治ったことがあったんだもん!!ぴえん

それにしても1時間位は待ってあげるべきでした。 多分10分くらいしか待ってないですね。。。 だってそれd。。

そうして2万円と2ヶ月の時を使い、無事ジャンクの山を築いたのでした!

なんなら途中でバッテリーのフレキ抑えるプラスチックパーツ破損してるしな。 なんかもういろいろ壊したな。

反省点

  1. パーツ選定は冷静なときに慎重に行うこと
  2. パーツの相性など事前調査を怠らないこと
  3. 精密機器は丁寧に扱い、試行回数が少なく住むよう心がけること
  4. 惰性で作業を行わないこと
  5. 興奮しすぎないこと

まとめ

GWにiPod classicのリファービッシュ品を組み上げたというツイートを見てから勢いのまま突っ走り、 2万円の資金と2ヶ月の時を費やした結果iPod classicをぶっ壊しジャンクの山を築きました。

今回は残念ながらゴミしか生成できませんでしたが、少ないパーツで構成されている素晴らしい機械の中身を知ることができとても楽しかったです。 できるなら完成品を作り上げたかったですが、既製品と見比べて自分の接続が間違っていなかった点から、 もし部品選定が正しく行えていれば完動品を作り上げることができていたという謎の自信を得ることができました。

今までビギナーズラックに恵まれてきましたが、今回改めて自分の性格の悪い部分に全力でぶち当たることができ いい戒めになったなと思っています。 いや、そう思わないと2万円が報われない。

次の挑戦はもっと冷静かつ慎重に進めていこうと心底思いました。 興奮もほどほどに。

参考

iPodの大容量SSD化について…これは酷い(´・ω・`) | Faith of the Heart @ Ameba

【第6.5世代】iPod classicのHDDをSSDに交換してみた【iFlash sata】 | とっつぁんぼうやのブログ